久々のゲーム寸評。まぁゲーム自体はいろいろとプレイしていましたし、書こうと思えば書けましたが、何分、どのゲームも中途半端な状態でプレイを止めていたため、敢えて書き込まなかったのですが、ネタがなくなってきたのでそろそろ1つくらい書いておこうかと・・・。
今回紹介するゲームは、
PS3「信長の野望 天道 with パワーアップキット」です。
信長の野望シリーズに限らず三国志シリーズなどKOEIが手がける歴史シミュレーションではお馴染みの「withパワーアップキット」。毎回、いろいろな要素が追加されたり、史実武将の能力自体を変化できたりと「通常版」ではできない事が多々追加されたバージョンです。
前作「信長の野望 天道」もプレイしたのですが、いろいろ追加された「withパワーアップキット」に購買意欲をそそられ購入。
通常版「天道」をプレイされていない方や、歴史シミュレーションをプレイされない方には違いが分かりにくいとは思いますが、追加された要素説明を簡単にしますと~。
・新要素「文化」の追加
勢力を強化する要素として新たに「文化」振興が追加。自領内に建設できる茶室(武家)・寺(寺社)・公家館(公家)・教会(南蛮)の施設の数により、合戦や朝廷との外交などで役に立つ新施設の建設や、各勢力ごとの特色・技術を使用する事ができます。
各施設の数により、選べる条件は異なりますが、上手く利用すれば強大な勢力とも渡り歩く事が可能になります。
・AIエディタ搭載
これは各大名の行動をプレイヤーが自由にカスタマイズできる機能です。信長の野望シリーズでは初の搭載(HPではそう書いてます)ということで、今まで邪魔してきた鬱陶しい敵大名や、目立たなかった僻地の大名を活躍させることができるかもしれません!?
ちなみに私はこの機能。あんまり役に立たないと思いました。結局のところ、初期段階から有能な家臣が多く、領土がある程度ある大名が必然的に残っていきます。あと僻地にある大名も残りがち・・・
どのシナリオでプレイしても、武田・長尾(上杉)・今川(シナリオによっては登場しません)・大友・大内(シナリオによっては登場しません)・毛利・伊達・三好(シナリオによっては登場しません)・南部が大体残ります。
上記の大名家を倒せば、時代の趨勢も変わるのですが、まぁ上記勢力を全部倒してる頃には天下統一ができてますから・・・。
結局、最後は上記のどこかの勢力と戦う羽目になります。
織田や北条は以外とあっさり消えていきます。AIエディタで駆使しても、大体序盤ないし中盤には消えますね。2勢力共にいえることですが、場所が悪い。
織田は、拠点である尾張(愛知)が、日本でも真ん中の方に位置するので、西日本の大きい勢力とぶつかるのも早く、また東日本で大きくなった勢力とぶつかるのも早い。ということで、最初こそ勢力を拡大してきますが、すぐに飲み込まれます。
北条も有能な武将が多いものの、今川・武田に阻まれ西には進めず、またシナリオによってはまだ同盟ではない状態。今川・武田は、年号の古いシナリオでは最初から同盟である事が多いため、大体、北条が格好の餌食となります。
今川・武田が衰退してきた状態で始まる年号の若いシナリオでは、関東においてそこそこの勢力で登場しますが、西日本の強大な勢力を前になす術もなく消えていきます(ここは私のイメージです)。
あと、全部の大名家のAIエディタを細かくいじってるだけで日が暮れます。面倒です。簡単にも変更できるようになっていますが、変わっている実感はありません。
ということで、このAIエディタ。私的にはあまり高機能とは言いがたいものです。
強いて言えば、どこの大名家も全然合戦しないでこつこつ内政ばかりしてる国とかは作れます。でもそれに需要があるかどうか・・・。
・追加シナリオ
全国モードで5つ、群雄覇権モードで4つのシナリオが追加。純粋にこれはうれしい要素。あと今年の秋ごろ公開予定の「のぼうの城」とのコラボレーションにより「のぼうの城」のシナリオも入っています。
「のぼうの城」は、豊臣家の関東北条攻めの際に唯一落とせなかった城「忍城(おしじょう)」に篭城した「のぼうさま」こと成田長親のお話。
忍城水攻めで失敗した石田三成が「戦下手」というレッテルをつけられたことでも有名な戦いですね。あと忍城で有名になった武将として、女武将の甲斐姫(かいひめ)なんかも登場するシナリオです。
全国モードでは1511年から始まるのシナリオが追加され、戦国時代の幕開けともいえる部分が味わえます。また信長を中心とした世代からは1世代前の武将も多く登場しますので、信長登場前に時代の趨勢に決着をつけてみるのもまた1つの楽しみ方ではないでしょうか。
・編集機能
史実武将のデータや、勢力、拠点などのデータを編集できます。武将の所属先を変えたり、家宝の保有先を変えたりすることもできます。初期設定等によっては、大勢力を近隣小国が手をとり戦う「大連合」や、漁夫の利を狙って勢力間の争いに間隙を縫って攻め入る事ができる「混戦」、また8つの「神器」を登場させたりといろいろな要素も追加。
また新武将のモードでは、「withパワーアップキット」でお馴染みとなった「新家宝」が追加できます。家宝として登場していない史実武将が持っていた武器や茶器などを追加したりできます。
と簡単に挙げますと結構な要素が追加された今作。ファンなら大納得のボリュームだと思います。
どうもグラニフです。
正直、歴史シミュレーションって歴史に興味がある方しかプレイしないと思うんです。寸評とは言いましても、シリーズ過去作も含め、やってる事は毎回一緒で「天下統一を目指す」ということに変わりはないので、変化が乏しい分、よりシミュレーションとしての要素が掘り下げられたことで、単調な歴史ゲームの中でも、プレイ中にできる事が増え、歴史舞台を楽しめるものになってきているのではないでしょうか。
まぁでも日本史に興味がない方にはやはりとっつきにくいでしょうから、人を選ぶゲームです。
ストーリー ☆☆☆★★ 3
キャラクター ☆☆☆☆★ 4
ゲーム性 ☆☆☆☆☆ 5
オリジナリティ ☆☆☆☆☆ 5
キャラの顔渋い度 ☆☆☆☆☆ 5
満足度 ☆☆☆☆☆ 5
合計 27/30 評価 A+
まぁ私が歴史ゲーム好きな分、プラス要素が働いてますねwストーリーという要素はさすがに内に等しいわけですが、シナリオの最初の部分や、ゲームの途中において歴史シナリオが挿入され、ちゃんと歴史的な流れを見ることができます(史実歴史イベントをはずすこともできます)。キャラクターは史実の武将ですので、本来ならば5でもいいのでしょうが、全員が全員魅力的とは言いがたい部分もあるため4に。
それ以外のゲーム性・オリジナリティは、もはや他の追随を許さない歴史シミュレーションゲームの老舗「KOEI」作なわけですから、5以外は考えられないです(*^-゜)b
この手の作品、特に「with パワーアップキット」となると、熱心なファンしか購入しませんから、あまり参考にはなってないのかもしれませんが、今まで以上にできる事が増え、歴史ゲームがより忠実且つ、壮大なロマンを感じさせるものになってきていると私は感じます。
歴女なんて言葉まで飛び出す昨今。歴史好きも増えてきて、女性層にも受け入れられているわけですから、この機会に是非プレイしてみてくださいな。
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