昨日紹介しました「かぼちゃとにしんのパイ」。昔を思い出し、とても懐かしくなりました。
ちなみに私が物心ついたときに初めて見に行った映画が「魔女の宅急便」です。
まぁ小さい時に家族に連れられて、幼い私が行ってるのかもしれませんが、「魔女の宅急便」より前に映画へ行った記憶にない事と、自分から「見たい!!」といって見に行った映画はたぶん無いはずなので、「魔女の宅急便」が最初に見た映画です。
「魔女の宅急便」は人生で初めて「見たい!!」と思った映画で、母親におねだりして、夏休みに家族で見に行った映画です。
当時、京都で有名な映画館だった「京都ロキシー(現MOVIX京都)」で上映していることを「京都新聞(地方紙)」の映画情報欄で調べ、夏休みは8月中旬、母親の仕事の休み日に私・姉・母の3人で、「京都ロキシー」にむかったのです。
映画を見に行く前に母親が、「映画見るときはなぁ~、マクドナルドのハンバーガーを買って行って、ハンバーガーを頬張りながら映画を見るもんやでぇ」なんて言うもんですから、映画の上映が迫っていましたが、マクドナルドでハンバーガーを購入。
このとき私は、発売して間もない「チキンタツタバーガー」を購入しました。(チキンタツタってこんな昔からあったんですよ)まぁマナーとしては決して進めれるものではないかもしれませんが、映画館に行った記憶のない私は、それが自然なものなのだろうと、家族3人でハンバーガーを購入し、いざ映画館へ。
京都ロキシーに着くと、映画はすでに上映を開始した様子。母親に文句を言いながらも急いで館内へ。
タイミングよく始まって間もない状態。主人公のキキがラジオで天気予報を聞いているところです。(見たことある方なら、これが開始直後であると言うことがわかってもらえると思います。)
まぁ当時の私は、このシーンが始まってどれくらい経ったのかわからなかったので、母親に「最初からみたかったのに~」と小声ながら怒っていた事を記憶しております(笑)
当時からジブリの作品は大人気で、「魔女の宅急便」もそれはそれは大人気の映画だったので、映画館に着くと、席はまったくない状態。
今みたいに席番号が決まっていたわけではないので、席は座った人勝ちの状態。生憎端っこの席しか空いていなく、それも3席別々。ともに左端。家族3人共ばらばらになって端っこの席にとりあえず着席。
そこから、マクドナルドを渡しあって(姉はテリヤキ、母はフィレオフィッシュ)、頬張りながら映画を夢中で見てました。
ちなみに、周りでもマクドナルドを食べている人がちらほら(母親の言い分はあながち間違いではない様子)
初めて食べたチキンタツタは味気ない感じを受けたことは、今でも鮮明に覚えています。
なんか味がまったく無かったんですよねぇ。(: ̄□ ̄)
多分、店員さんがマヨネーズ入れ忘れたとかだったんだと思います。「これ、味しねぇし・・・」ってつぶやいたのを覚えています。
映画が終わるまでの2時間は、すぐに過ぎていったのを記憶しています。
それだけ夢中で見ていたんでしょうね。(まぁ子供でしたから)
どうもグラニフです。
映画も終わり、家族で映画について話をしながら、館内を跡にし、ロビーをうろうろしていると、パンフレットやグッズが売っているコーナーがあり、そこで映画のパンフレットを購入。
当時はまだジブリのグッズも少なく、パンフレット以外では、キーホルダーやボールペン、ぬいぐるみなどが多少売ってる程度。
ぬいぐるみも、最近のモノの様にしっかりと形成された、かわいい感じではありませんが、当時の私の目には、とてもかわいく映ったものです。大きいサイズとちいさいサイズのジジ。
小さいサイズのジジは10cm程度。ジジとリリー(ジジの彼女)との間の子供位の大きさで、大きいサイズのジジは20cm程度の大きさで、丁度ジジくらいでしょうか。
当時、まだこれ以上に大きいジジのぬいぐるみは無かったので、当時はこれのぬいぐるみが、ジジのぬいぐるみの中では一番大きかったんです。(今は60cmくらいのサイズのもあります)
物ほしそうな目で、ジジを見る私。
それを見る母親。
母「ジジのぬいぐるみほしいのか?」
グ「ほしいけど、高いから・・・」
まぁ当時の価格にして、大きいジジが2700円くらいで小さいジジが1300円くらいだったと記憶しています。
母「大きいのほしんやろ?」
グ「でも小さいのでもかわいいし、(小さいジジを手に取り、大きいジジを見つめる私)」
私の家庭のお話ですが、私が若くして両親は離婚し、母親が一人で姉と私を育ててくれてました。
夜は遅くまで働き、朝は早くから私達の食事の準備。生活も決して楽ではなかったはずなのに、ご飯もいいものを食べさせてくれ、衣服などもちゃんと買い与えてくれていました。
ただ、無理してくれていたのは十分にわかっていただけに、私は強くは要望することもできず、黙り込んでしまいました。(というかウジウジしてたというか)
ここで、売店の店員(お姉さんだった気がします)が、キラーパスを我が家族に放ちます。
店員「大きいジジはねぇ、最後の1個なんですよ」(こんな感じの事をいってました)
確かに大きいジジは上の方に飾ってあり、1つだけ。小さい時事は籐のかごにまだ3個入ってました。
売店には人だかり、子供たちがわんさかいましたから、いつ売れてもおかしくはないわけで。
大きいジジを見つめる私に母親は察してくれたのでしょう。
母「んじゃ、こっち買おうか」
と大きいジジを指差し店員さんにとってもらい、お会計を済ます母。店員さんは「よかったね」と私にジジを手渡します。
姉は羨ましそうに見ていましたが、辛抱強い性格である事と、私より年上である分、自分まで欲しがってはいけないと察したのでしょう。(といっても歳は1つだけ上なんですが・・・)
結局、姉は何も買わず、パンフレットにも興味を示さずすまし顔。(大人です)(あとで靴下を買ってもらってた気がします)
私は、念願の大きいジジのぬいぐるみに大喜びし、帰りの車中もずっとパンフレットを読みながら、母親と映画について談笑。(まぁ姉も話には参加してましたが)
そして、家族3人、車で帰りましたとさ。
当時発売していたジジのぬいぐるみは、今となっては、さすがにネットでも販売しておらず、オークションでたまたま販売されていたのを見かけましたが、やはり当時のものは出来栄えがよいとはいえないですね(笑)
もう中々見かけることもないでしょうし、当時のジジを持っている人なんで早々いないでしょうから・・・。
私の買ってもらったジジは、その後どうしたかって?
それが・・・
もちろん~!! 大阪に引っ越してきた今でも、母親に買ってもらったジジは私の家に飾ってあります。今は、液晶TVの上にちょこんと引っかかってますよぉ~(*^-゜)b
母親に映画館で買ってもらったジジ(正面) (横)
(我が家はブラビア)
ちょっと、ジジさんがくたびれた感じですが、耳もまだまだピンとしてます。あと尻尾が見えにくいですが、結構長いです。
間接部や足・尾っぽの部分に針金が入ってるので、自由に曲げれます。まぁあんまり曲げて、折れたりしても嫌なので、曲げたりしてません。
本来は首に鈴がつけてるのですが、キルトでマフラーをつけてるために見えてません。(ちゃんと付いてますよ)同じ赤い紐が首についてます。
私はデジカメを持っていないため、携帯での撮影ですので、あまりきれいには移ってないですが、キュートな目と、大きな体、当時のぬいぐるみとしてはクオリティ高めなのかな?
ネット見た時よりも移りもよく感じ、今見つめなおすと、ジジのぬいぐるみは当時のものとしては非常に出来がよいのではないか、そんな気がしてました。(多分、自分のジジだけ良く見えてます。)
すでに20年以上、私と共に過ごしており、この子はずっと私のそばにいます。
小さい時に母親に買ってもらったジジのぬいぐるみは、今でも私のタカラモノです。きっと墓まで持っていくでしょう(笑)
今年の母の日も特に何かしてやれなかったので、今後、久しぶりに母親に会いに行こうかと思います。
そのときは、ジジのぬいぐるみとマクドナルド、あと「魔女の宅急便」DVDでも一緒に持っていこうかなぁ~。なんて・・・
[3回]
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