仕事場の後輩で、大阪(だいはん)の堕天聖
「豚猫」という奴がいます。
残念ながら、千葉(せんよう)の堕天聖
「黒猫」には似ても似つかない@ピザです。
※日ごろは
「豚猫」とは読んでいませんし、一度ネタでつけただけです。あくまでもブログ用の紹介名として
「豚猫」と呼びます。(その方が愛らしいでしょ?w)
でも仲の良い後輩で、個人的には可愛がっています。(私が可愛がられているのかも)
そんな
「豚猫」。(DISってるわけではない)アニメの琴線が同じなのか、結構な確立で同系統のアニメが好きになる。
ただ、好きになるキャラは全然違う。
あと
「豚猫」は「中の人」には興味が無い。だから、アニメの話を
そんな
「豚猫」が、1つのアニメを紹介してくれた。新海誠さんの「秒速5センチメートル」という作品。
「豚猫」は大の新海誠さんのファンで、新海誠さんの作品でDVD化されたものはすべて所有しているそうです。
薦められるがままに「秒速5センチメートル」を見てみることに。
ネタバレになるため、話の内容は割愛しますが、全3話構成の物語で、1話は若い男女の淡い恋の物語。そして2話で、思春期の男女の葛藤、そして大学進学。遠距離となった二人の焦燥とすれ違い。3話目で、月日を越えて知るギャップと現実。大人になるということは、という事を考えさせられる作品。
ちなみに上記の感想は私個人の意見ですので、人によっては全然違う感想になると思います。
この「秒速5センチメートル」。とっても意見の分かれる作品のようです。3話で約60分ほどの作品。小学・中学時代から社会人になるまでのお話ですが、正直なところ、お話の流れの速さから、理解に苦しむ部分もあると思います。
私個人の見解としては、敢えて「省いた」のではないか。
物語の補完する部分もダラダラと作中に入れようと思えば入れれたのかも知れません。ただ、入れすぎると説明じみた作品になりもしますが、その分、多くの人には理解を得れるかもしれません。
ただクドイ作品にもなってしまう。
だから、敢えて割愛する事で「感じ取ってほしい」、「想像してほしい」というメッセージがあったのではないかと思っています。
事実、私は割愛されていた(と思われる)一部の流れを、頭の中で脳内変換し、「こんな感じだったのだろうか」とか「こうあってほしかったなぁ」、「こういう事が伝えたいのでは?」って想像し、楽しむ事ができました。
「秒速5センチメートル」はそういった読み取る部分が多い作品なのでは無いかと感じたのです。
話の流れをきっちりと補完するため、複線を語ったり、前置きを置いたりと、作品独特の言い回しや演出を否定しているわけではありません。
事実、「とある」シリーズのアニメでは、アニメ作品の登場順に見ていくと時系列がむちゃくちゃになります。
しかし、これは作品的な都合もあってのことですし、また、すべてを見ることで時間軸が補完され、よりお話の面白みが見えてきます。
敢えて、キャラ毎のお話をフューチャーさせるために時系列のズレが生じるわけですが、キャラ毎のシナリオが浮き彫りになり、よりキャラクターの個性や感情を読み取ることができます。
例でいいますと、「とある魔術の禁書目録」内に登場する御坂美琴と、周りのキャラクターにフューチャーした「とある科学の超電磁砲」によって、御坂美琴のキャラクターが非常に浮き彫りになっています。
登場キャラが多い場合や、世界観がとてつもなく広い作品などでは多く見られる手法なのかもしれません。
回りくどい程に複線を張り巡らせた結果、莫大な情報を細分化でき、結果として、作品を分かり易くできていると思います。
という具合に、複線が多くなってしまっている作品でも、結果として分かりやす、く見やすい作品として、それがウリにもなっていると思います。
まぁ何より、お話自体が面白いからこそなんでしょうけど(笑)
「秒速5センチメートル」は、そういった意味では不明瞭な部分が見られるかもしれません。作品を見た全ての人が、私の感じた「if」を想像したりするわけではないですし。
ぶっちゃけ、私の想像する「if」も、無理やり作品を美化してるだけでは?といわれれば否定できない。
だって。新海誠さんがどう想い、この作品を映像化されたのかは、ご本人しかわかりませんしね。
それ故とは言いませんが、批判めいたコメントも見られます。どんな作品でも批判はつき物。批判も含めて作品の評価であることは間違いないですし、個人個人、好きな評価をして構わないわけです。
好評・不評含めて評価なわけですしね。
でも、作品の中の時間軸は小学校高学年から中学2年、高校2年から高校3年、大学入学と社会人になってから。
間の時間軸は数秒で表現されているか、もしくは割愛といいった感じ。
作品で見られなかった月日を想像したくなりませんか?気になりませんか?
「表現されていない時間に、二人どのように過ごしていたのか?どうしてこうなったんだ?」ってね。
どうもグラニフです。
作品を見た私は、小学校・中学校時代の国語の授業を思い出しました。
国語の教科書に書かれた有名な著書の中のお話。主人公のAの感情が垣間見える1文に対し、
「Q・文中の表現から、登場人物の気持ちはどうであったのかを作中の言葉を用いて表しなさい。」
テストでこんな問題出たりしませんでした?
「秒速5センチメートル」という作品は、そんな想いが何度も過ぎった作品でした。
いろいろと思い出さされ、いろいろと考えさせられ、いろいろと想像させられ、いろいろと悩まされ、
そして、いろいろと後悔している自分に気づかされた。
「あの時、こうしていれば」
「あの日にあんな事言わなければ」
「あの時、素直になってれば」
「あの時、好きだと言えてれば」
そんな淡い思い出が甦った「秒速5センチメートル」、私にはとても切なく、そして懐かしい思い出が甦る作品でした。
正直、「ウワンウワン」と大泣きしました。
いい歳の大人だけど、気にもせず「ウワンウワン」と泣きました。
でも見終わった私は、若かったあの頃の、未熟ながらも強い気持ちを持っていたあの頃の気持ちが甦った。そんな気がしました。
私は、まだまだ若い。30代になったけど、まだ30代。
同じ30代は見てほしいなぁ。きっといろいろ思い出し、いろいろな後悔が甦り、いろいろと初心に帰らされます。
まだ若いんだから、やれることをもっとやらないと。
さて、何から始めようか・・・
わからね~~!!!とりあえず、日本橋に行ってくる!!(結局、アニメに浸る私・・・OTL)
[0回]